手仕事の今を見つめ、
未来を考える。
工芸を“未来志向”の
ものづくりへ
京都府内には、世界に誇る多種多様な伝統産業と、
その積み重ねの上に築かれた知恵や技術が存在し、今日の京都の文化や産業の
基盤を支えています。
KOUGEI NOWは、「未来志向」をキーワードに、
京都府内の様々な産地において、伝統産業に関わる人々と一緒に産地の現状と
将来を見つめ直し、次世代のものづくりの指針を探ります。
第1回となる今回は、
「丹後テキスタイル」、「京焼・清水焼」、「道具・材料」の
3つをテーマとしたサミットを通して、
そこから見えてくる産地の「未来」の姿を創っていきます。
詳細 >> 京都府のサイトへ
京焼・清水焼
消費者の動向が流動的かつモノが飽和状態にある現代で、作り手や産地は自ら自分たちのものづくりを見せる場を常に模索し生み出していく必要があります。作り手と売り手に実際の現場で実践してきた取り組みから、これからの産地に必要な課題とアイデアを集め、売り場や問屋、ものづくりの現場と売り場をつなぐ新たな可能性を語り合います。
金谷 勉/ Tsutomu Kanaya(有)CEMENT PRODUCE DESIGN代表
丹後テキスタイル
古来より高度なテキスタイル産業を育んできた丹後。その地域独自の魅力を世界へ発信するための可能性を多様な視点で見つめ直し、世界のクリエイターが憧れる「テキスタイル産地」となっていくためのビジョンを語り合います。具体的な課題とその方策を語り合うことを通じて、グローバルな文化産業として循環する地域経済を構築するアイデアを考えます。
北林功/Isao KitabayashiCOS KYOTO(株)
道具・材料
伝統的な道具や材料の生産が危機に瀕するなか、文化庁は、国宝や重要文化財などの建造物の修理・修復のすべての工程において原則、国産漆を使用することを目指し、様々な取り組みを進めています。漆芸の道具材料に関わる方々、和蝋燭の材料であるハゼの育成に取り組む方々と、本サミットの議論を通じて、危機的状況にある他の工芸分野とも課題とアイデアを共有していきます。
米原 有二/ Yuji Yonehara工芸ジャーナリスト / sakura editorial works.
VISIONS -これからを伝える場所-
12月に開催したサミットで語られた職人たち現場の声を映像と文章で展示。未来に繋がる伝統工芸の現在とこれからを見つめる。そのほか、京都府クラフト・コンペティション受賞作品や若手職人が作る現代の生活に寄り添う工芸品の展示も行う。
DIALOGUE -工芸の語らい-
“未来志向”をテーマに、3つの産地サミットで話された各分野の課題とアイデアの共有と、これからの工芸についてファシリテーターと作り手、つなぎ手、売り手、語り手たちによるクロストーク。
EXHIBITION -会える場所-
京都職人工房に参加する若手職人たちによる手仕事の実演と作品の展示。工芸の未来の担い手である職人たちと、ものが生まれる背景に出会える。そのほか、アクセサリーや食器など、現代の生活に寄り添った工芸品の販売を行う。